「相手軸な叱り方」④叱られたい、叱られたくない
「私は、叱って欲しいんです。その方がはっきりと良い悪いがわかるから」
「私は、叱られるのはイヤだな・・・。否定されているようで、悲しくなるから」
人によって、「叱られる」効果が高い人、逆効果の人、色々です。
最近流行の「ほめる」も同様です。
ほめられることによって、パワー倍増でぐんぐん伸びる人もいれば、
甘えてしまって、気を抜きまくる人もいます。
しかし、これは「叱る」や「ほめる」の問題では無く、
「叱り方」「ほめ方」の問題の様に思います。
「叱る」にしろ、「ほめる」にしろ、相手の立場に立って、相手がして欲しいように
「叱る」「ほめる」をすれば、必ずモチベーションは上がります。
「相手がして欲しい」というのは、「さぼりたい」とか「手を抜きたい」ではありません。
「やり遂げたい」「成果を出したい」「認められたい」「頼りにされたい」と言うことなのです。
人の基本的な「承認欲求」を無視して、いいかげんに「叱ったり」「ほめたり」するから、
間違った効果が出てしまうのです。
ほめ達の西村貴好さんはその著書の中で「相手が調子に乗るくらいほめていますか?」
と言われています。
「叱る」でそれを置き換えると「相手が、調子に乗って頑張るくらい叱っていますか?」
と言うことなのです。
私達には、日々「叱る」必要があるシーンやタイミングが訪れます。
その時に、自分の感情のままで、叱っているとそれは、相手に取っては
「このひと、何か、怒ってるな~」
「うわ~怒ってるぞ、怖い、、嫌だ、逃げ出したい!」
と言うことになります。
肝心なことは伝わりません。
勿論、シーンやタイミングで「叱り方」は変わりますが、
まずは、相手に取って効果的な方法で叱らないと、意味がないのです。
その為の第1ステップは、
「相手は自分とは違う。十人十色である。」と言うことを理解する事です。
冒頭の様に、「叱られたい」という人もいれば、「叱られたくは無い」人もいます。
「叱られたく無い人」は、少し叱られても「悲しい感情に支配」されてしまいます。
「叱られたい人」は、怒っていてもそこから学ぼうとします。
これは、甘えているとか自分に厳しいとか、お互いの信頼関係の有無の問題、
と言うよりも、相手の性格や捉え方の違いだと考えた方が良さそうです。
まずは、その違いを受け入れないと、どんなに気を遣って伝えても、ほとんど効果がありません。
「叱られたくない」タイプの人には、「叱ること」「否定すること」「間違いを指摘すること」
は、「指摘する」のではなく「自分で気づく」方法の方が効果的なのです。
※これについては、また別の機会にお話しします。
一方、「叱られたい」人は、いくら叱っても、それはアドバイスとしか受け取りません。
相手の言葉に愛情があろうが無かろうが、どんどん受け入れます。
なので、多少の言い間違いや感情をぶつけても、さほど大きなギャップは生まれないのです。
もちろん、これには、そのように振る舞おうとしている人もいますので、ややこしいのですが、
それもまた後日の機会に廻します。
では、今日はここまで。
今日お話ししたかったのは、「相手は自分とは違う。十人十色である。
叱られたい人もいれば、叱られたくない人もいる」と言うことをまず理解する事が大切。
と言うことです。
明日以降、もう少し掘り下げて行きますね。
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- author: PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)
- 2012年12月31日
- 08:10
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