
「スタッフ満足度調査を行って、そこで発見された問題点を改善できたら、今度は根本的なパート・アルバイト教育が必要だな。それによって社員やパート・アルバイト達の会社への忠誠心を高めて、悪ふざけ投稿を防いでいかないと、うちであんなことやられたらたまったもんじゃあない!」
最近世間を騒がせているパート・アルバイトによる悪ふざけ投稿は、ついに閉店店舗が出てしまうような大騒ぎになっています。飲食店チェーン店を経営する会社にとっては、パート・アルバイトが、そんなばかげたことをしないように教育して行かないと、ひとりでもそう言う行動を取られてしまうと、会社そのものを揺るがす大きなダメージを受けてしまうことになります。
先日、30店舗ほどの飲食店チェーンを経営する社長とお話をしていると、社長は冒頭のようなことを言われたのです。私は思わず、「社長、それは違います。会社に対するロイヤリティ、つまり忠誠心を高めさせようと思うのは、実はあまり意味がありません。」と意見を言いました。
スタッフ満足度調査をし、会社全体の問題や、店長やパート・アルバイトが抱えている問題を把握して、それを改善することは必ず必要です。しかし、改善とその後のパート・アルバイトへの教育の方向性が「会社への忠誠心」である必要は全く無いのです。
「なぜだ?会社に対する感謝や忠誠心があれば、会社に迷惑を掛けようとする輩は生まれないんじゃあ無いのか?」と、社長。
違います。そんな強要するような教育をして生まれてくるような「忠誠心」などうわべだけのものです。社員も、パート・アルバイトも「会社のため」に働くのでは無く「お客様のため」に働くことが大切なのです。常に全力でお客様の方を見て、「どうすればもっと喜んでいただけるだろう」とだけ考えて行動する社風が大切なのです。社長も店長もみんな一緒にお客様のことばかり考えていたら、パート・アルバイトは自然とお客様の方を向くようになります。その結果、そんな素晴らしい会社で働いていることに誇りを持つようになります。会社への忠誠心では無く、お客様の満足のために全力を尽くす会社で働いていることに「誇り」を持つようになることがスタッフ教育の目標なのです。
もちろん、お客様に不快な思いをさせないための「礼儀」は、きちんと教えねばなりません。でも、それは会社のためではありません。全てはお客様の為なのです。それを抜いて教育をするからおかしな事になるのです。
スタッフ満足度調査を行ったら、出てきた問題点をひとつひとつ改善していくことになります。でも、よく観て欲しいのです。出てきた問題点の根っこ・・・その多くは「お客様」をないがしろにしているから出てきている問題です。ただし、全ては「お客様」のために行うのですが、それを行うのは、スタッフです。パート・アルバイトであり店長です。そのスタッフ達を犠牲にして、苦しめて、疲れさせて、お客様を満足させることは出来ません。回りくどいようですが、スタッフ満足が低いと言うことは、つまり「お客様のためにはならない」と言うことなのです。
さて、あなたのお店では、パート・アルバイトや店長は活き活きとして満足感100%で仕事をしていますか?もしも、そうではないのならば、何かが「お客様のためという大原則」からはずれているアラームです。早くそれの原因を見つけて改善をしましょう。お客様に満足を提供出来るのは、満足しているスタッフだけなのですから。
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