「ロジカルシンキング、フレームワークでは結果が出ない」
え?何だって?
私は、このロジカルシンキングとフレームワークでやってきたのに、そんなこと言うか~
「戦略と戦術は同時に考える」
うそ~そんなことするから、思い込みの戦術指向になっちゃうんだけどな・・・・
私は、戦略を定めずに戦術を決めることは大きな間違いだ!と指導しているのに・・・・
「一体何なんだ・・・『ブリコラージュ』って・・・」
そう思いながら私はこの本をどんどんと読み進めた。
著者である高倉氏の言いたいことはよく分かる。
「ロジカルに導き出した答えは、遅かれ早かれライバル達もたどり着く」
確かにその通りだろう。
「小さな売上ではなく、圧倒的な売上」を実現させる。
だから、1+1=2の発想では無いのだ。
だから、現場やお客様の声ではなく、固定概念や前例、実例、経験に縛られない自由な発想を持つ。
その発想の必要性は理解出来るし、その発想から生まれたマーケティングアイデが高野氏の実績を高めたことも納得出来る。
しかし、店舗ビジネスの現場では、このブリコラージュ思考を先行させると、収拾が効かなくなる。
なぜならば、この発想を許し、その発想から出てきた提案の実行を許可する経営者がいない限り、現場責任者は勝手にそれを進めることになり、その結果、現場は混乱を生んでしまうからだ。
この発想は、大きなチャンスを持って来ることは事実だろう。
ただ、残念ながら、上司や経営者を説得することが出来ない。
上司への説明はロジカルであることが求められるからだ。
上司への説明は不要なのは、社長だけだからね。(外資や株主には説明が必要かも知れないが・・・)
と思いながら、この本を読み進めると、半分を過ぎた所から、「ブリコラージュ思考をマスターする法」という項が始まる。
面白いことに、そこに書いてある方法自体は、特に際立ってブレークスルーされたものでは無い。
発想力を高めるために、私も普段からよくやっている方法だ。
あれ?変だな?と思って、私は、もう一度最初からこの本を読み返してみた。
なるほど、高野さんは、思いつきを何でもかんでもやれという意味では書いていません。
ただフレームワークに縛られると、その延長線でしか答えは出ないと言うことです。
そこに必要になるのが、発想のブレークスルー。
それが、ブリコラージュ思考と言うことなのかも知れません。(違うかったらゴメンナサイ)
私の立場としては、このブリコラージュ思考を、店舗ビジネスに応用し、今、店長ナビで使っているロジカルシンキングを併用すれば、高野さんの言う1+1=100は難しくても、1+1=4には出来るように思う。
なぜならば、店長ナビ自体も、思い込みを捨てることで1+1=2ではなく、1+1=3を目指しているからだ。
ただ、そこは丁寧にロジックを組み立てていく方法を推奨している。
よし!
もう一度、この本で高野さんが唱えるブリコラージュ思考を店長ナビに取り入れることが出来るか考えてみることにしよう。
面白い方法が出てくるかも知れない。
まあ、やってみないとわかんないけどね。
※「結果を出す人は「ブリコラージュ」で考える」高倉豊著 のAmazonサイトはこちら
http://www.amazon.co.jp/dp/4761271086/
以下は拙著・弊社サービスのご案内です!
※「『これからもあなたと働きたい』と言われる店長がしているシンプルな習慣」(同文舘出版)のAmazonサイトはこちら(でも、出来れば本屋さんで買って下さいね。どうぞ、宜しくお願い致します。)
http://www.amazon.co.jp/dp/4495530313/
※「店舗力診断」「従業員満足」「ミッションPDCA」「中小企業のブランド戦略」に関するご相談、従業員満足度調査、セミナー、研修、売上アップコンサルティングなどについては、弊社までメールかこのホームページの「お問い合わせ」「お気軽にご相談下さい」から、お問い合わせ下さい。ご連絡をお待ちしております。
※「店長ナビ・店舗力診断」専用のホームページがオープンしました。詳しくはこちら!
http://www.tenchonavi.com/