この本を最初に読んだのは、2010年。
とんかつ新宿さぼてんを運営する株式会社グリーンハウスフーズで経営情報室の執行役員をしていたときでした。
その時に取り組んでいたテーマが「従業員満足とやる気」でした。
従業員の「仕事の満足とやる気」は、一体どのような関係があるのだろうか?
疑問を持ったキッカケは、「顧客満足と従業員満足の関係」でした。
従業員満足度が高いのに、顧客満足度やミステリーショッピングリサーチの評価が高くない。
お店に行くと、店長やスタッフにはやる気があるように感じるのだけれど、それが高い顧客満足度に繋がっていない。
その原因について、私は「やる気の空回り」「選択しているアクションのズレ」と考えていました。
そんな時に、本屋さんで目にしたのがこの本。
「え?見せかけの勤勉・・・?」
正直「ドキッ」としました。
私にも思い当たる節があるからでした。
「良い返事」
「笑顔」
「理解を示すうなずき」
「長時間労働」
自分は、上司に対して、実際の成果とは別のところで自分の存在やがんばりを認めてもらおうという意識が少なからずあったからです。
そして、それは、無意識に部下にも求めていたことなんだろうな・・・と思うのです。
この本を読んでいると、グザグサとその気持ちに対して刃が突き刺さる気がします。
この本では、成果主義とやる気主義の弊害と失敗についてだけでなく、ならばどうすればいいか?についても述べられています。
未来工業や眼鏡チェーンの21(トゥーワン)の事例を紹介して下さっているのです。
ただ、正直に言うと、経営者をその領域に到達させることがコンサルタントの私として出来るわけではありません。
彼らの方法が優れていると思っていても、それが出来ない抵抗感が自分の中にもあるからです。
私自身が、成果主義とやる気主義の中で育っており、それを超える新たな方法を体現していないからです。
とは言え・・・そう言うことを言っていても何も良くなりません。
目標設定や評価の方法をもう一度見直して、働く人が幸せになる仕組みを作っていきたい!
支援先の会社と一緒にその仕組みを作っていきたい!
それが、私の仕事ですからね。
太田肇さん、ありがとうございました。
さて、今度は、ハーズバーグの本も読まなきゃな~
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