店長のための観る聴く問う講座:9つのスキル「想う・・・想像する」その2
「相手の発言や考えの背景を想像するには、何にフォーカスすれば良いと思う?」
出来る店長にこのように質問をされた若き店長は、次のように答えました。
「相手の性格の違いにフォーカスするのがポイントになると思います。たとえば、物事をポジティブにとらえるのか、ネガティブにとらえるのか、と言う違いで発言はずいぶんと違ってきます」
「なるほど、それは違ってくるね。他にはないかな?」
「立場もあるかな・・・新人とベテランでは違うし、キッチンとホールでも違いますよね」
出来る店長は、若き店長と「相手の考えの元になる背景」について度のような違いがあるかを書き出すことにしました。
1)性格
2)立場
3)くせ
4)状況
5)出身地
6)教育
7)血液型
8)性別・年齢
9)趣味・趣向
「なんだかきりがないくらい出てきますね・・・」
「そうだよね。ところで、君はこのそれぞれの背景って、全部完全に理解出来るかい?」
「いえ!無理です。まあ少しは自分の経験に照らし合わせて分かるところもありますが、完全に理解するのは難しいですね」
「そうなんだよね。僕たちは、相手の背景については、違いがあることは理解出来てもその中身については理解出来る訳じゃあないんだ。にもかかわらず、理解したと思い込んで、相手の考えに口を挟んでしまうんだよね」
「ううう・・・そ、そうですね・・・」
「なぜそうなるのかというと、『自分本位』・・・つまり自分勝手な自分軸だからなんだよ。まあ、もう少し詳しく言えば、『相手も自分と同じであって欲しい』と言うわがままな気持ちかな。もしくは、『同じであってくれないと面倒くさい』さらには『同じでないと理解出来ないから困る』という気持ちも考えられるよね。まあ、いずれにしても自分本位・自分勝手だよね」
出来る店長に、相手の考えを自分に都合の良いように勝手に決めつけてしまう、私たちによくありがちなコミュニケーションの特徴を指摘された若き店長は、思わずため息をついてしまいました。
「はあ~。だから、最後まで聴かずにすぐに口を挟んでしまうんですね」
「そういうことです。実際には、傲慢と言う気持ちだけでなく、面倒であったり不安であったりもするんだよね。だから大切なのは、自分にもそういうところがあるんだなという理解をしておくことかな、と思っているんだよ」
「じゃあ、次は、今出てきた『面倒』とか『不安』についてもう少し掘り下げてみようか」
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- author: PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)
- 2015年07月01日
- 04:56
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