「偽の相手軸」④最後まで聞かずに決めつける
相手の立場に立っているようで、実は全然違う。
いわゆる「偽の相手軸」の中には、相手の言っていることや、言いたいこと、考えていることを、
「決めつける」というケースがあります。
どんな風に「決めつける」かと言いますと、
「つまりお前の言いたいことはこうだろ?」
「全部言わなくても解っているよ!」
「わかった、わかった、お前の話は長いからなあ~」
「お前はいつも、こう言っているじゃあないか!」
「君の考えていることは、解っているよ」
などなど・・・
つまり、全部最後まで言わなくても何を言おうとしているかは解っている、と言いたいのです。
でも、本当にそうでしょうか?
今日は、いつもと同じなんでしょうか?
今聴いて欲しいことは、相手が知っていることなんでしょうか?
相手の立場に立つ為に最初に重要なのは、相手の話を最後まで聴くことです。
しかし、話を最後まで聞かないで、決めつける様な人がいるのです。
これは、一見物わかりの良い、言わなくても全てお見通しの様に見えますが、実は大きな勘違いなのです。
全部言わなくても解る。
「あうん」の呼吸と一見似ていますが、これは、相当な訓練と修行と相手に対するデータベース構築が必要です。
ペアやチームで行う競技や演技などは、全て、それはそれは厳しい練習のたまものです。
歌舞伎や能楽然り、サーカス然り、サッカー然り、シンクロナイズドスイミング然り、です。
このレベルに到達しますと、アイコンタクトや呼吸で相手のことが解ります。
でも、これは、相当高いレベルなのです。
普段の人間関係で、これをやろうとしても出来ません。
求めることも、無茶というものです。
それを実現するには、それ相当の時間と鍛錬が必要なのです。
それにも関わらず、「相手の事は言わなくても解る」と言うのです。
これは、自分勝手な相手軸・・・決めつけです。
逆に「俺に全部言わすなよ」「察しろよ」と言うのもあります。
これも、かなり自分勝手です。
「空気を読め!」も同じです。
空気は読まねばなりませんが、求めるのではなく、主体的なものです。
今日が、いつもと同じとは限りません。。
今聴いて欲しいことは、相手が知っていることでは無いかも知れません。
だから、最後まで聴いて欲しいのです。
最後まで聴くと、新しい何かに気がつきます。
それが相手の立場に立つ、新しい足がかりとなるのです。
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- author: PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)
- 2012年11月12日
- 06:13
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